フッサールの現象学【ゆっくり解説 倫理】

フッサールの現象学は20世紀の思想に大きな影響を与えました。

フッサールの思想は前期中期後期に分けられます。

前期の代表作「論理学研究」
中期の代表作「イデーン」
さらに後期の「デカルト的省察」などがあります。

自然的態度、エポケー、志向性、現象学的還元を
わかりやすく簡単に解説してみました。

フッサールの哲学は
ハイデガーやメルロポンティ、レヴィナスら
現代思想家にも影響を与えました。

超越
主観
本質
本質観取

この動画は、
20世紀の思想に多大な影響を与えた
エトムント・フッサールの生涯と、
彼の提唱した「現象学」の主要な概念を
初心者向けに分かりやすく解説したものです。

1. フッサールの生涯

出自

1859年、
オーストリア帝国(現チェコ)のユダヤ人商人の家庭に誕生。

数学、物理学、天文学を学びました。

転機

先輩マサリクの勧めで
ブレンターノの講義を受け、
数学から哲学へと道を変えます。

晩年

ナチスの台頭により
活動を制限されましたが、
1938年に没するまで
執筆を続けました。

膨大な遺稿(約4万5000ページ)は
ベルギーに持ち出され、
現在も「フッサール全集」として
刊行・研究が続いています。

2. 現象学の背景:「心理学主義」との闘い

問い

数学や論理学の正しさは
何によって証明されるのか?

心理学主義の否定

当時は
「数学も人間の心の中での経験であるため、
心理学が土台である」
とする考え(心理学主義)がありましたが、
フッサールはこれを批判。

数学や論理は主観に左右されない
「イデア性」を持つ
客観的なものだと主張しました。

3. 中期の思想:現象学的還元

一切の前提を排除し、
厳密な学問を構築するための方法論です。

自然的な態度

世界を当たり前に存在するものとして
受け入れる日常的な態度。

エポケー(判断停止)

先入観に基づく判断を
一旦停止すること。

これにより、
純粋な意識の働きに注目できるようになります。

志向性

意識は常に
「何らかの対象」
に向かっているという性質。
(例:「〜を」思う)

ノエシスとノエマ

意識を
「活動(ノエシス)」と
「対象(ノエマ)」
に分けて分析する手法です。

4. 後期の思想:生活世界

生活世界

科学的な理論(数学的な衣)を着せられる前の、
私たちが直接生きている生々しい経験の世界。

科学への批判

近代科学は世界を
数学という「理念の衣」で覆い隠し、
その根底にある地盤
(生活世界)
を忘れさせてしまったと指摘。

この「危機」を乗り越えるために、
生活世界をベースに
探求することの重要性を説きました。

まとめ

現象学とは

当たり前だと思っている先入観を
一旦横に置き、
自分の意識に現れている
事象そのものを
徹底的に分析することで、
学問の絶対的な基礎を
見出そうとする試み

です。

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