ゴルギアス|プラトン「話が上手い人は、本当にすぐれた人なのか?」

このYouTube動画は、
プラトンの初期対話篇の傑作
『ゴルギアス』について、
現代的な視点を交えながら
分かりやすく解説したものです。

「話が上手い人は本当に優れた人なのか?」
という問いを軸に、
ソクラテスと
3人の弁論家
(ゴルギアス、ポロス、カリクレス)
との白熱した議論が紹介されています。

雄弁さを過信するリスク(vs ゴルギアス)

弁論術の正体

ゴルギアスは弁論術を
「あらゆる人を説得し、
思いのままに操れる最強の技術」

と称賛します。

知識なき説得

ソクラテスは、
弁論術が「正しい知識」を伝えるものではなく、
無知な大衆に
「正しいと信じ込ませる(信念を与える)」
だけの技術であることを暴きます。

矛盾の露呈

ゴルギアスは
「弁論術は正義を教える」
と言いつつ、
「生徒がそれを悪用しても教師に責任はない」
という矛盾した主張を行い、
ソクラテスに論破されます。

不正は最大の悪である(vs ポロス)

力と幸福の勘違い

弟子のポロスは
「不正をしてでも権力を握り、
罰を逃れるのが幸せだ」

と主張します。

「プシュケー(魂)」への配慮

ソクラテスは、
不正を犯すことは
自分の魂を傷つける
「最大の悪」であり、
罰を受けずに悪を持ち続けることこそが
最も哀れであると説きます。

魂の治療

身体の病気を医者が治すように、
魂の不正は裁判官による
正当な裁きによって
「矯正」されるべきであり、
それが本人にとっての
救いになると考えました。

優れ た人間とは何か(vs カリクレス)

欲望の解放 vs 自制

若手政治家のカリクレスは
「強者が欲望のままに生き、
弱者を支配することこそが
自然の正義だ」
という過激な快楽主義を掲げます。

快楽主義の論破

ソクラテスは
「快楽=善、苦しみ=悪」
というカリクレスの前提に対し、
水(快楽)を飲む時に
喉の渇き(苦しみ)を
同時に感じる例を出し、
快楽と苦しみが同時並行することを示して、
快楽主義の論理を崩します。

真の政治家の役割

政治家の真の仕事は、
民衆の機嫌を取ることではなく、
市民の魂を
より良い方向へ導くことであると主張します。

結論

この作品は、
プラトンが自身の師である
ソクラテスの
「正しく生きる」という哲学を、
堕落した当時のアテナイの政治状況(衆愚政治)への
批判として著したものです。

最終的にソクラテスは、
自らの信念を貫き通し、
死をも恐れずに
正義を全うする姿を見せ、
それがプラトンを哲学の道へと進ませる
決定打となりました。

TOP
error: Content is protected !!