- 2022/04/07
YouTube動画は、
日本のヒップホップMC、
般若(はんにゃ)さんの
楽曲「大丈夫」の歌詞を、
哲学者キルケゴールの思想に基づいて
解釈・解説した動画です。
動画では、
一見かけ離れた存在に見える
「キルケゴールの哲学」と
「ヒップホップ」が、
実は
「絶望を抱えながら自分自身を取り戻す」
という共通のテーマで
深く結びついていることが示されています。
キルケゴールと般若の共通項
幼少期の葛藤
般若さんは
ハーフであることによる
いじめや貧困に悩む
幼少期を過ごしましたが、
これはキルケゴールが抱えていた
抑鬱的な幼少時代とリンクします。
実存主義の先駆け
キルケゴールは、
絶望を乗り越え、
誰にも頼らず
「たった一人」で
自分が信じる真理に
向き合うことを説きました。
般若さんの歌詞も、
この「個としての決意」が
色濃く反映されています。
歌詞の哲学的解釈
動画では、
楽曲の印象的なフレーズを
キルケゴールの概念に当てはめて
解説しています。
「過去の自分を嫌える」
目標を見失った
「美的実存」の段階から、
自分を脱ぎ捨てて
次の段階(倫理的・宗教的実存)へ
移行しようとする強い意志の表れ。
「未来の狭間 孤独が待っている」
誰しも最後は一人で
自分自身や絶対者(神)と
向き合わなければならないという、
キルケゴールの説く
「単独者」としての覚悟を象徴しています。
「諦めることを俺 諦めた」
人間は
絶望とセットで存在しているという
現実を受け入れ、
その絶望を捨て去るのではなく、
背負ったまま前へ進む決意。
これは『死に至る病』の本質に近い考察です。
「俺らは一人 心配すんなよ」
「一人である(孤独)」という事実は、
すべての人間に平等に与えられた宿命。
だからこそ、
自分だけが特別に孤独なわけではないという
逆説的な「安心」を与えてくれます。
「大丈夫」に込められたメッセージ
希望としての絶望
荷物は「希望しかない」と言い切る強さは、
絶望をひっくるめた上での
不確定な未来への挑戦です。
孤独でつながる
それぞれが孤独に
自分自身の信念と戦っているけれど、
その宿命を共有しているという点において、
深い場所でつながっている。
(「あの場所で会おう」)
まとめ
この動画は、
般若さんの「大丈夫」という曲を、
単なる励ましの歌としてだけでなく、
「絶望を抱えた人間が、
孤独の中で
いかにして自分らしく立ち上がるか」
という壮大な実存主義的ドラマとして
描き出しています。
キルケゴールの思想を学んだ後に
この曲を聴くことで、
より深い勇気をもらえる内容となっています。