天才ピタゴラスが発見した音楽の仕組みについて解説

ピタゴラスが発見した音階の仕組みと
「ピタゴラス音律」について。

1. 音楽と数学の結びつき

ピタゴラスは、
鍛冶屋のハンマーの音から着想を得て、
音の高さが「数(比率)」によって
決まっていることを発見しました。

音の高さと周波数

音の高さは振動数(周波数)で決まり、
弦の長さと周波数は反比例の関係にあります。

オクターブの発見

弦の長さを半分(周波数を2倍)にすると、
1オクターブ上の同じ種類の音が鳴ります。

2. ピタゴラス音律の作り方

ピタゴラスは、
最も美しく響く音の比率を積み重ねることで音階を作りました。

「完全5度」の積み重ね

ある音の周波数を1.5倍(弦の長さを2/3)にすると、
その音と非常にきれいに響く
「完全5度(ドに対してのソなど)」
の音が得られます。

12音のサイクル

この「1.5倍にする」という作業を
12回繰り返すと、
ほぼ元の音のオクターブ上の関係に戻ってきます。

これにより、
1オクターブを12個の音に分ける
「ピタゴラス音律」が確立されました。

3. ピタゴラス音律の弱点と「コンマ」

完璧に思えたこの理論には、
数学的なわずかな「ズレ」が存在しました。

ピタゴラスコンマ

1.5倍を12回繰り返して得られた音と、
元の音を2倍(オクターブ)ずつ
重ねて得られた音を比較すると、
微妙に一致しません。

このズレを「ピタゴラスコンマ」と呼びます。

その他のズレ

「ミ」の音なども
理想的な比率(5/4倍)から
わずかにずれており、
これを「シントニックコンマ」と言います。

4. 現代への影響

初期ルネサンスまでの主流

ピタゴラス音律は
かつて西洋音楽の主流でしたが、
この「ズレ」の問題により、
次第に使われなくなりました。

平均律への移行

現代では、
このズレを均等に配分して解消した
「平均律」という調律法が
一般的になっています。

まとめ

ピタゴラスは、
音楽が感性だけでなく
「整数の比率」
という数学的な秩序に
基づいていることを証明しました。

彼の発見した音階の原理は、
現代の音楽理論の基礎となっており、
数学と音楽が不可分であることを示す
歴史的な業績です。

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