- 2024/09/19
ピタゴラスは紀元前6世紀頃のギリシアで活躍した、
現代数学、哲学、音楽の基礎を築いた偉大な人物です。
1. 「数学」と「哲学」の祖
万物の根源は数なり
宇宙の真理は
数字と計算によって解明できると信じ、
この思想を基に数学的な定理を
数多く発見しました。
哲学者の呼称
「神以外の存在は
完全な知恵を持ち得ないが、
その知恵を熱心に追求する
(愛する)ことはできる」
と考え、
自らを
「知恵を愛する者」
(フィロソフォス=哲学者)
と称した最初の人類と言われています。
2. 生涯と知識探求の旅
生い立ち
紀元前582年、
サモス島に生まれました。
近所には
「万物の根源は水」
と説いた大天才タレスが住んでおり、
彼の影響を受けて
数学に興味を持ったとされます。
20年にわたる旅
知識を求めて
エジプトで幾何学、
フェニキアで算術、
バビロンで天文学などを
20年かけて学びました。
クロトンへの移住
故郷サモス島での政治改革が失敗し、
独裁化した親友ポリクラテスと仲違いた後、
イタリアのクロトンへ新天地を求めて移住しました。
3. ピタゴラス教団の実態
宗教的・学術的結社
クロトンで弟子たちと共に教団を設立。
入団には難解な数学試験と、
全財産の共有が条件でした。
秘密主義
教団の教えや儀式を
外部に漏らすことは固く禁じられていました。
科学的功績
「ピタゴラスの定理(三平方の定理)」の発見、
正多面体の研究、
また地球や月が球体であることを
史上初めて提唱しました。
4. 音楽と数学の融合
音階の発見
音の心地よさ(音階)が
「数比」に基づいていることを発見し、
音楽を数学的に理論化しました。
5. 教団の壊滅と最期
悲劇的な最期
入団試験に落ちて
逆恨みした人々が市民を扇動し、
教団は焼き討ちに遭いました。
ピタゴラス自身も紀元前496年、
86歳で混乱の中で
殺害されたと伝えられています。
死にまつわる諸説
豆畑のそばで首を切られた説、
絶食して死んだ説など、
複数の伝説が残っています。
まとめ
ピタゴラスは、
「宇宙は数という秩序によって成り立っている」
という革新的な視点を人類に与えました。
彼の教団が残した発見は、
2500年以上経った現代の数学や科学、
音楽の根底を支え続けています。