苦しい世の中を生き抜くサルトルの劇薬思想

この2つの動画は、
国士舘大学教授の生方淳子氏が、
20世紀最大の哲学者の一人である
ジャン=ポール・サルトルの思想を、
現代の悩み
(親ガチャ、人間関係、自由の苦しさなど)
に即して解説したものです。

サルトルの思想は一見厳しく聞こえますが、
自分らしく生きるための
「劇薬」のような力を持っています。

それぞれの動画のポイントをまとめました。

1本目:嫌な自分、嫌なアイツとどう付き合う?

この動画では
サルトルの代表作『存在と無』に基づき、
自分自身の存在と他者との関係について
解説されています。

人間は「無」である

人間は「今ある自分」がすべてではなく、
常に「まだない自分」へと
自分を乗り越えていく存在です。

過去の嫌な自分や環境
(親ガチャなど)に縛られる必要はなく、
常に新しい自分を「企てる」(投企)自由がある
という希望のメッセージです。

自由の刑に処されている

サルトルの有名な言葉です。

自由は単にポジティブなものではなく、
誰にも頼らず自分で決断し、
その結果に全責任を負わなければならない
「重荷」でもあります。

人間は逃れようもなく自由であり、
その責任を引き受ける苦しさを説いています。

地獄とは他者のことだ

なりたい自分(対自)と、
他人から押し付けられる
イメージ(対他)のギャップが苦しみを生みます。

人間関係がギクシャクするのは当然であり、
対立を認めた上で
どう調整していくかを
自分で考えることが重要です。

2本目:自由は耐えられないほど苦しい

2本目の動画では、
真の自由とは何か、
そして他者の自由と
どう向き合うべきかについて
深掘りされています。

自由からの逃走

私たちは不安や心配から、
強いリーダーの言葉や
世間の情報に安易に従い、
自分自身の自由を殺してしまいがちです。

とことん自分で考え抜くことが、
フェイクニュースや
マインドコントロールに
踊らされないための武器になります。

奪われない「意識の自由」

サルトルの言う自由は、
政治的な権利以前の、
自分自身の心の中にある
誰にも奪えない自由です。

「従っておいた方が楽だから」と、
自ら自由を放棄していないかという
鋭い問いかけがなされています。

他者の自由を認める

自分を優位に見せたい、
完璧でありたいという欲望は
誰にでもありますが、
大切なのは
「自分とは違う他者の考えや生き方」
を認めることです。

他人の自由を尊重し、
対話と実践を通じて向き合い続ける姿勢こそが、
サルトルの生涯を通じた教えです。

まとめ

サルトル哲学は

「過去や環境に縛られず、孤独に決断し、責任を持って未来を切り拓け」

という強い自己肯定の哲学です。

人間関係の対立や決断の苦しさを
「人間として当たり前のこと」
として肯定してくれるため、
現代社会で生きづらさを感じている人にとって、
強い生きる支えになる思想といえます。

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