- 2022/09/11
*1 ちなみにアーレントは「仕事」による暴力には快楽が伴うと考えました。
仕事によって人間的な世界を構築するという行為は、
自然からの解放であり、自然に対する勝利です。
人間には原始的に『自然に対する勝利』の欲望があり
「仕事」はそれを達成する行為でもあると言うわけですね。
工作人はある意味(人間的)世界の創造神であると、
彼女は皮肉をこめて表現しています。
*2 [人間の条件]p225
「ヘラクレイトスは、人間は2度と同じ流れの中に入ることはできないと言ったし、人間の方も絶えず変化する。それにもかかわらず、事実を言えば、人間は、同じ椅子、同じテーブルに結び付けられているのであって、それによって、その人間の同一性、すなわち、そのアイデンティティを取り戻すことができるのである」
*3 [人間の条件]p231
「たとえばあるベッドの『イデア』を自分の心の眼の前に思い浮かべることなしにベッドを作ることなどできない。また、ひるがえって、現実的なものについて、なにかある視覚的経験に訴えることなしには、ベッドのイメージを持つことはできない」
*4 例えばソクラテスは著作を残しませんでした。
これは、アーレントに言わせれば「活動」に終始し
「仕事」を行わなかった。ということになります。